賃貸の「仮押さえ」ってできる?とりあえずキープは可能?
お部屋を内見して
「結構いいかも」
ただ、
「もう1件見てから決めたい」
「家族にも相談したい」
「明日まで考えたい」
そんなときによく聞かれるのが、
「とりあえず仮押さえできますか?」
という質問です。
結論からいうと、
賃貸物件は、基本的に入居申し込みをせずにキープすることはできません。
「明日まで誰にも紹介しないでください」
「名前だけ伝えるので取っておいてください」
というような予約とは違います。
一般的には、部屋を押さえるためには入居申し込みが必要です。SUUMOの解説でも、申し込みをしない状態での仮押さえは基本的にできず、入居申し込みをした時点がいわゆる「押さえた」状態になると説明されています。
そもそも「仮押さえ」という手続きがあるわけではない
お客様からすると、
ホテルの予約みたいに、
「一旦取っておいて、あとで決めます」
というイメージがあるかもしれません。
ただ、賃貸では少し違います。
基本的には、
この部屋に入居したいです
という意思を示して入居申込書を提出する。
そこから管理会社や保証会社などによる審査へ進みます。
つまり、
「まだ借りるか分からないけど、とりあえずキープだけ」は基本的にはできません。
なぜ申し込みしないとキープできないの?
大家さん側から考えると分かりやすいです。
Aさんが、
「たぶん借りると思うので3日間取っておいてください」
と言った。
その間にBさんから、
「この部屋を借りたいです」
と正式な申し込みが来た。
それなのに、
「Aさんが考え中なので待ってください」
となったら、大家さんは入居者を決める機会を失ってしまいます。
そして3日後にAさんから、
「やっぱりやめます」
と言われたら困りますよね。
だから、
借りる意思がある人から正式に申し込みを受ける。
これが基本になります。
「じゃあ申し込み=契約?」
ここは勘違いされやすいところです。
入居申し込みと賃貸借契約は別です。
入居申し込みは、
「この部屋を借りたいので審査してください」
という手続きです。
申し込みをすると、その情報をもとに入居審査などが進みます。
国土交通省の資料でも、契約成立前と契約成立後では扱いが異なり、契約成立前であれば原則として契約上の義務はまだ生じていないと説明されています。
だからといって「とりあえず申し込み」はおすすめしません
ここが大切です。
「申し込みしないと押さえられないなら、とりあえず申し込んでおけばいいじゃん」
となりそうですが、
Nタウン不動産では、その感覚での申し込みはおすすめしていません。
申し込みを入れれば、
管理会社。
保証会社。
大家さん。
仲介会社。
それぞれが審査や契約に向けて動き始めます。
だから、
「ほぼ借りるつもりだけど、最終確認が残っている」
と、
「借りるか分からないけど、なくなったら嫌だから押さえておく」
は全然違います。
「他にも良い部屋が出たらキャンセルします」はキープとは違う
たとえば、
A物件に申し込む。
そのあともSUUMOを探し続ける。
B物件が出た。
Aをキャンセルする。
次はBに申し込む。
これはできる・できないだけの問題ではありません。
申し込みは、
入居する意思を示して審査をお願いする手続きです。
最初から、
「もっと良い物件が見つかるまで一応押さえておこう」
という使い方とは少し違います。
申し込み前に迷っているなら、その場で整理すればいい
内見して、
「80点くらいかな」
「かなりいいけど決め切れない」
そんなときは、
無理に申し込む必要はありません。
担当営業マンに、
「何が引っかかっているのか」
を話してください。
家賃?
駅距離?
広さ?
キッチン?
収納?
他の物件も気になる?
本当に比較したい物件がある?
ここを整理します。
比較したい物件があるなら、先に見に行く
たとえば、
AとBで迷っている。
Aを見た。
かなり良かった。
Bも今日内見できる。
それなら、
Aをとりあえず申し込むのではなく、Bも見てから決める。
これでいいと思います。
ただし、その間にAへ別の申し込みが入る可能性はあります。
だから営業マンに、
「この物件、動き早そうですか?」
「他に問い合わせ入っていますか?」
と確認してください。
人気物件ほど「考えている間」に決まることはある
新築。
駅近。
築浅。
家賃がお値打ち。
設備がいい。
人気エリア。
こういう物件なら、当然ほかのお客様も見ています。
だから、
「今日は決められないので、明日まで押さえてください」
と言われても、
申し込みなしで他のお客様を止めることは基本的にはできません。
これが賃貸の難しいところです。
「検討中」と「申し込み済み」は違う
不動産屋から、
「この物件は検討している人がいます」
「問い合わせが多いです」
と言われることがあります。
ただ、
検討中。
問い合わせあり。
内見予定。
申し込み済み。
これは全部違います。
本当に重要なのは、
正式な入居申し込みが入っているか。
気になるなら、
「もう申し込みが入っているんですか?」
と聞いて大丈夫です。
退去前でも申し込みできる「先行申込」もある
まだ前の入居者が住んでいて、室内を見られない。
それでも人気物件の場合、
内見前に入居申し込みをする「先行申込」
という方法が取られることがあります。
これも「仮押さえ」というより、
実際に入居を希望して申し込みを入れる手続き
と考えたほうが分かりやすいです。
管理会社や物件によって運用は異なるため、内見後に判断できるのか、キャンセル時の扱いはどうなるのかなどを事前に確認してください。
申し込みした後にキャンセルはできる?
ここは慎重に説明します。
申し込みと契約は別なので、契約成立前であればキャンセルできるのが原則です。
契約成立前に宅建業者へ支払った申込金などについても、申し込みを撤回した場合は返還が必要とされています。国民生活センターや名古屋市消費生活センターも同様の案内をしています。
ただし、賃貸借契約は当事者の合意によって成立する契約であり、「契約書にまだサインしていないから、どんな場合でも絶対に契約前」と単純には言い切れません。 契約成立時点が問題になるケースもあるため、キャンセルしたい場合はすぐに不動産会社へ確認してください。
「キャンセルできる」と「気軽に申し込んでいい」は別
ここはかなり大切です。
契約前ならキャンセルできる可能性がある。
だから、
10件申し込んで後から1件選べばいい。
という話ではありません。
申し込みはキープボタンではありません。
借りる意思があるから申し込む。
審査してもらう。
条件を確認する。
問題がなければ契約へ進む。
この順番です。
本当に迷っているなら営業マンに聞いてほしい
Nタウン不動産では、
良い物件だから何でも申し込ませればいい。
とは考えていません。
迷っているなら、
「何で迷っていますか?」
を一緒に整理します。
逆に、
条件がかなり良い。
希望にも合っている。
人気が出そう。
他に比較したい物件もない。
そんな状態なら、
「これは申し込みしておいたほうがいいと思います」
と伝えることもあります。
大切なのは、
急かすことではなく、
なぜ今申し込んだほうがいいのかを説明することです。
「一晩考えたい」なら、そのリスクまで理解する
もちろん一晩考えてもいいです。
家族に相談してもいい。
一度家に帰って考えてもいい。
ただ、
その間も募集は続いています。
だから、
考える自由はある。ただし、部屋が残っている保証はない。
ここだけは理解しておいてほしいと思います。
良い部屋ほど「仮押さえできたらいいのに」と思う
実際、お客様の気持ちはよく分かります。
かなり気に入った。
ただ人生の中では大きな決断。
あと数時間考えたい。
そんなとき、
「ちょっと取っておいて」
と言いたくなります。
ただ、同じようにその部屋を気に入っている人がいるかもしれません。
だから賃貸では、
借りたい人が入居申し込みをする。
これが一番公平で分かりやすい仕組みです。
結論|賃貸をキープしたいなら入居申し込みが必要
「この部屋、仮押さえできますか?」
基本的な答えは、
申し込みをせずにキープすることはできません。
部屋を押さえたいなら、
入居申し込みをする。
ただし、
入居申し込みは、
「とりあえず取っておいて」
という予約ではありません。
その部屋に入居したいという意思を示す手続きです。
だからNタウン不動産では、
なんとなく申し込むより、
物件を見て。
条件を確認して。
初期費用を確認して。
気になることを聞いて。
それでも、
「この部屋に住みたい」
と思えたら申し込んでほしいと考えています。
そして迷っているなら、
何が引っかかっているのか一緒に考えます。
お客様の時間を無駄にしない。
良い物件なら良いとはっきり伝える。
待つなら待つリスクも伝える。
申し込むかどうかを決めるところまで一緒に考えるのが、不動産屋の仕事です。
FAQ
Q1. 賃貸物件は申し込みなしで仮押さえできますか?
基本的にはできません。一般的に部屋を押さえるためには入居申し込みが必要です。
Q2. 「明日まで考えたいのでキープしてください」はできますか?
申し込みをしない状態で募集を止めてもらうのは基本的には難しいです。考えている間に別の入居希望者から申し込みが入る可能性があります。
Q3. 入居申し込みをしたら契約になりますか?
申し込みと契約は別の手続きです。ただし契約成立の時点は個別事情によって判断が必要になる場合があるため、安易に「署名前なら必ず未契約」と考えないほうが安全です。
Q4. とりあえず申し込んで後から考えてもいい?
おすすめしません。入居申し込みは、その部屋への入居意思を示して審査を依頼する手続きです。
Q5. 内見できない物件でも申し込みできますか?
物件によっては「先行申込」が可能です。退去前などで室内を見られない状態でも申し込みを受け付けるケースがあります。
Q6. 申し込み後にキャンセルできますか?
契約成立前であれば原則として可能ですが、契約成立時点について争いが生じるケースもあります。キャンセルする場合はできるだけ早く不動産会社へ申し出て、現在の手続き状況を確認してください。
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