【賃貸の退去費用はどこまで入居者負担?】壁紙・床の傷・クリーニング費用を不動産屋が解説!

「退去するとき、いくら請求されるんだろう?」
「壁紙が少し汚れているけど、張り替え費用は必要?」
「長く住んでいたのに、修繕費を払わなければいけないの?」
「敷金ゼロの物件は退去費用が高くなる?」
賃貸住宅から引っ越すとき、気になるのが退去費用です。
入居時には敷金や礼金、仲介手数料などを確認する方が多い一方で、退去時の費用については、契約するまで詳しく確認していない方もいます。
実は、賃貸の退去費用は、傷や汚れがあるからといって、すべて入居者が負担するわけではありません。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常の使用による傷みと、入居者の故意・過失による損傷を区別しています。
今回は、名古屋市中区・栄駅徒歩1分のNタウン不動産が、退去費用の基本ルールと、契約前に確認しておきたいポイントを解説します。
■ 結論|普通に生活してできた傷みは、原則として貸主負担
賃貸住宅の退去費用は、基本的に次のように考えます。
| 傷や汚れの原因 | 原則的な費用負担 |
|---|---|
| 時間の経過による自然な劣化 | 貸主 |
| 普通に生活して発生する傷み | 貸主 |
| 入居者の不注意による破損 | 入居者 |
| 故意に付けた傷や汚れ | 入居者 |
| 掃除や管理を怠って広がった損傷 | 入居者 |
| 有効な退去時清掃費用の特約 | 契約内容による |
重要なのは、原状回復とは、入居したときの新品同様の状態に戻すことではないという点です。
普通に暮らしていて発生する劣化まで、すべて入居者が修繕する必要はありません。
一方で、不注意による損傷や、有効な特約による費用負担は発生する場合があります。
■ ① 原状回復とは?入居時の状態に戻すことではありません
賃貸契約でよく耳にする「原状回復」。
この言葉から、借りたときと同じ状態に戻さなければいけないと考える方もいるかもしれません。
ただし、実際の考え方は異なります。
例えば、5年間生活していれば、壁紙が少し変色したり、床に家具の設置跡が付いたりすることがあります。
これは通常の生活でも起こり得ることです。
国土交通省のガイドラインでは、こうした経年変化や通常損耗は、原則として貸主負担とされています。
家賃には、普通に使用することで建物や設備が古くなる分も含まれているという考え方です。
■ ② 壁紙(クロス)の張り替え費用は誰が負担する?
退去時によく問題になるのが、壁紙の張り替え費用です。
例えば、次のような違いがあります。
原則として貸主負担となる例
日光による壁紙の自然な変色
冷蔵庫やテレビの背面にできる通常の電気ヤケ
通常の生活による軽微な傷み
入居者負担となる可能性がある例
壁に大きな穴を開けた
落書きをした
タバコのヤニや臭いを付着させた
結露を放置してカビを広げた
ペットが壁紙を引っかいた
ただし、入居者に負担が発生する場合でも、必ずしも部屋全体の張り替え費用を負担するわけではありません。
損傷した範囲や経過年数などを考慮して判断します。
■ ③ 壁紙は6年住めば無料になる?
「クロスは6年経てば退去費用がゼロになる」
このような話を聞いたことがある方もいると思います。
国土交通省のガイドラインでは、一般的な壁紙について、6年で残存価値が1円となるように考慮する目安が示されています。
例えば、壁紙の価値については、使用期間が長くなるほど低く評価されます。
ただし、6年住めば、どんな傷を付けても修繕費が完全に無料になるわけではありません。
壁紙そのものの残存価値と、故意・過失による損傷の修繕に必要な施工費などは、区別して考える必要があります。
また、入居者が入居する前から壁紙が使われていた場合、その使用期間も判断材料になります。
「6年」という数字だけで判断せず、損傷の内容と費用の内訳を確認することが大切です。
■ ④ フローリングの傷はどこまで入居者負担?
床の傷も、退去時に確認されやすいポイントです。
原則として貸主負担となる例
家具を通常どおり置いたことで生じたへこみ
日光による自然な色落ち
通常の使用による経年劣化
入居者負担となる可能性がある例
家具を引きずって付けた大きな傷
物を落としてできた深い傷
飲み物をこぼして放置したことによる損傷
不注意で雨水を室内に入れて生じた傷み
ここで重要なのが、修繕範囲です。
例えば、床の一部分に傷があるからといって、当然に部屋全体の床を新品にする費用を入居者が負担するわけではありません。
修繕できる範囲や施工方法によって、負担額は変わります。
なお、フローリングは壁紙と異なり、部分補修では経過年数を考慮しない扱いがガイドラインに示されています。
壁紙も床も、同じ計算方法になるわけではありません。
■ ⑤ エアコンや設備の故障は誰が負担する?
エアコン、給湯器、換気扇などの設備も確認しておきましょう。
通常の使用による経年劣化で故障した場合、貸主が修理を負担するのが基本です。
一方で、入居者が不適切に使用して壊した場合は、費用負担が発生することがあります。
また、設備として設置されたものなのか、前の入居者が残した「残置物」なのかによっても取り扱いが変わる場合があります。
そのため、契約時には設備一覧や特約を確認することが大切です。
故障した際は、勝手に修理業者を手配する前に、原則として管理会社や貸主に連絡しましょう。
■ ⑥ ハウスクリーニング費用は必ず払う?
退去時の費用で特に確認したいのが、室内清掃費です。
例えば、契約書に次のような記載がある場合があります。
「退去時の室内清掃費用として44,000円(税込)を借主が負担する」
このような特約が明確に定められ、有効に成立している場合は、通常の清掃を行っていても費用負担が発生することがあります。
一方で、特約がなく、通常の清掃を行っている場合の専門業者による清掃費用は、原則として貸主負担と考えられます。
退去時清掃費は、部屋がきれいかどうかだけで決まるものではありません。契約書の内容が重要です。
■ ⑦ 敷金ゼロ物件は退去費用が高い?
敷金ゼロの物件は、契約時にまとまった費用を抑えやすいことが魅力です。
ただし、敷金がないことと、退去費用が発生しないことは別の話です。
敷金がある物件では、退去時に未払いの賃料や入居者が負担する原状回復費用などを精算し、残額があれば返還されます。
敷金ゼロ物件では、退去時に必要な費用を別途支払う場合があります。
また、契約時に退去時清掃費を前払いする物件もあります。
例えば、次の2つの物件を比較してみましょう。
| 項目 | A物件 | B物件 |
|---|---|---|
| 敷金 | 0円 | 70,000円 |
| 退去時清掃費 | 44,000円 | 契約条件による |
| 退去時の精算 | 別途支払いの可能性 | 敷金から精算する場合あり |
※金額は説明用の例です。敷金は条件に応じて返還されるお金であり、清掃費とは性質が異なります。
敷金ゼロだから損、敷金があるから得、という単純な話ではありません。
入居時に必要なお金と、退去時に必要なお金を分けて確認することが大切です。
■ ⑧ ペット可物件は退去費用に注意
ペット可の賃貸物件では、一般的な賃貸物件と異なる契約条件が設定されている場合があります。
例えば、
ペット飼育時の敷金追加
退去時の消臭・清掃に関する特約
ペットによる傷や汚れの修繕費
敷金の償却に関する条件
ペットが壁紙を傷つけたり、床に損傷を与えたりした場合は、入居者負担になる可能性があります。
また、ペットを飼育していなくても、契約内容によって清掃費用などが定められている場合があります。
ペット可物件では、入居時の条件だけでなく、退去時の特約まで確認してから契約することをおすすめします。
■ ⑨ 退去費用の請求が高いと感じたら?
退去後に予想以上の請求が届いた場合、まずは内容を確認しましょう。
確認したいのは、次の点です。
どの場所の修繕費用なのか
どのような傷や汚れが原因なのか
入居者負担と判断された理由は何か
修繕範囲と単価は適切か
経過年数が考慮されているか
契約書に関連する特約があるか
請求内容が分からない場合は、管理会社や貸主に明細と算出根拠の説明を求めましょう。
また、退去立会いの際には、傷や汚れの状態を写真で記録しておくことをおすすめします。
納得できない場合は、国土交通省のガイドラインを参考に話し合い、それでも解決が難しい場合は消費生活センターなどに相談できます。
■ ⑩ 入居時の写真が、退去時のトラブル防止につながる
退去時のトラブルを減らすために、入居時からできることがあります。
それが、室内の状態を記録しておくことです。
例えば、入居したときから壁に傷があった場合。
写真がなければ、その傷がいつ付いたものなのか判断しにくくなることがあります。
そのため、入居直後には次の場所を確認しましょう。
壁紙の傷や汚れ
フローリングの傷
建具やドアの状態
キッチン・浴室・洗面台
エアコンや設備の状態
気になる点があれば、写真を撮影し、管理会社に報告しておきましょう。
入居時と退去時の状態を比較できるようにしておくことが、トラブル防止につながります。
■ Nタウン不動産では、退去時のことまで考えてお部屋をご提案します
Nタウン不動産が大切にしているのは、契約時の初期費用を安く見せることだけではありません。
お客様が納得して契約し、入居後も気持ちよく暮らせることです。
例えば、同じ家賃の物件でも、退去時の清掃費用や短期解約違約金、敷金の償却条件などが異なる場合があります。
そのため、物件を比較するときは、家賃や間取りだけでなく、契約条件も確認することが大切です。
また、内覧時には家具の配置や生活動線、設備、建物の管理状態なども確認しています。
お客様の普段の生活について会話をしながら、無理なく快適に暮らせるお部屋を一緒に探していきます。
お部屋探しは、契約したら終わりではありません。
入居してからの生活があり、いつか退去するときもあります。
だからこそ、Nタウン不動産では、入居前から退去時まで見通したお部屋探しを大切にしています。
■ まとめ|退去費用は「傷の原因」と「契約内容」で決まる
賃貸の退去費用について、覚えておきたいポイントは次のとおりです。
普通に暮らしてできた経年劣化や通常損耗は、原則として貸主負担
入居者の故意・過失による損傷は、入居者負担となる場合がある
壁紙や床の修繕費用は、損傷範囲や経過年数などによって変わる
ハウスクリーニング費用は、有効な特約の有無を確認する
敷金ゼロでも、退去時の費用がなくなるわけではない
入居時と退去時に写真を残しておくと、トラブル防止につながる
退去費用を抑えるために一番大切なのは、契約前に条件を理解し、入居中もお部屋を適切に使うことです。
■ 名古屋でのお部屋探しなら、栄駅徒歩1分のNタウン不動産へ
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「敷金ゼロ物件を比較したい」
「契約内容を分かりやすく説明してほしい」
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そんな方は、Nタウン不動産へご相談ください。
名古屋市中区・東区・千種区・中村区・西区を中心に、お客様の生活スタイルに合った賃貸物件をご提案しています。
物件よりも、誰と探すか。
株式会社Nタウン不動産(Ntown栄店)
所在地:愛知県名古屋市中区錦3-14-15 オークラビル1階
アクセス:地下鉄栄駅1番出口から徒歩1分
営業時間:10:00〜18:00
定休日:水曜日
仲介手数料:一律11,000円(税込)
■ よくある質問(FAQ)
Q1. 賃貸の退去費用は必ず支払う必要がありますか?
必ずしも必要ではありません。通常損耗や経年劣化による修繕費は、原則として貸主負担です。ただし、入居者の故意・過失による損傷や、有効な清掃費用の特約などがある場合は、負担が発生することがあります。
Q2. 5年以上住んでいれば壁紙の張り替え費用は無料ですか?
必ず無料になるわけではありません。壁紙は経過年数を考慮して負担額を算定しますが、故意・過失による損傷の内容や施工費用などによって負担が発生する場合があります。
Q3. 敷金ゼロの賃貸物件は退去費用が高くなりますか?
敷金ゼロという理由だけで退去費用が高くなるわけではありません。ただし、退去時の清掃費用や修繕費用を別途支払う場合があります。契約前に退去時の条件を確認しましょう。
Q4. 退去時にクリーニング費用を請求されたら払う必要がありますか?
契約書に有効な清掃費用負担の特約がある場合は、支払いが必要になることがあります。特約の内容や請求の根拠を確認しましょう。
Q5. 退去費用の請求に納得できない場合はどうすればいいですか?
まず管理会社や貸主に費用の明細と算出根拠を確認しましょう。国土交通省のガイドラインを参考に話し合い、解決が難しい場合は消費生活センターなどに相談できます。


















