仲介手数料が安い不動産屋ならお得?「安くできる理由」まで見て選んでほしい
お部屋探しをしていると、
「仲介手数料無料!」
「地域最安値!」
「どこよりも安くします!」
こんな不動産屋を見かけることがあります。
もちろん、同じ部屋を借りるなら安いほうがうれしいですよね。
1万円でも2万円でも初期費用が下がれば助かります。
ただ、不動産屋として一つだけ考えてほしいことがあります。
なぜ、その不動産会社はそこまで安くできるのでしょうか?
安いこと自体が悪いわけではありません。
企業努力で安くしている会社もあります。
ただ、
広告費をほとんど使わない。
SUUMOなどのポータルサイトに掲載しない。
実店舗を持たない。
駅から離れた場所に店舗を構える。
ビルの上階に店舗を構える。
SNSだけで集客する。
こうした会社なら、当然ながら店舗や広告にかかる固定費を抑えられます。
だから価格を下げやすい。
それ自体は合理的な経営です。
ただ、お客様には、
「仲介手数料が安い」という結果だけではなく、「なぜ安いのか」まで見て不動産屋を選んでほしい
と思っています。
不動産屋も普通の会社です
不動産屋だけ特別ではありません。
会社を運営するにはお金がかかります。
店舗の家賃。
人件費。
広告費。
SUUMOなどへの掲載費。
物件撮影。
ホームページ。
システム。
店舗の内装。
清掃。
教育。
こうした費用があります。
当然ですが、
使う経費を減らせば、その分だけ価格を下げやすくなります。
実店舗がなければ家賃は大幅に下げられる
たとえば店舗を持たず、
SNSやLINEだけで集客。
内覧は現地集合。
契約もオンライン。
こういう営業方法なら、駅前の店舗家賃は必要ありません。
内装費も抑えられます。
店舗スタッフも少なくできます。
それなら、仲介手数料を安く設定しやすいのは当然です。
これはビジネスモデルの違いです。
ただ、お客様側も、
「安いからすごい」だけではなく、「店舗を持たないことでコストを下げている会社なんだな」
と理解したうえで比較すると分かりやすいと思います。
駅前1階と、駅から離れたビルの上階では家賃が違う
同じ実店舗でも立地によってコストは違います。
駅から遠い店舗。
ビルの上階にある店舗。
駅前の人通りが多い場所にある店舗。
駅からすぐの1階路面店。
一般的に条件が違えば賃料も変わります。
店舗コストを抑えれば、その分価格競争もしやすくなります。
これも悪いことではありません。
ただ、
安い料金だけを切り取って比較するのではなく、その会社がどんな環境で営業しているのかも見てみる。
それも不動産会社選びだと思います。
SUUMOに掲載するのにもお金がかかります
SUUMOなどのポータルサイトへ物件を掲載するにも広告費がかかります。
たくさんの物件を掲載する。
スタッフが現地へ行って写真を撮る。
写真を選ぶ。
情報を入力する。
募集状況を確認する。
掲載内容を更新する。
これには広告費だけではなく、人件費もかかります。
一方、
「SNSから来たお客様だけ対応します」
という営業方法なら、こうした費用をかなり減らすことができます。
当然、その分だけ価格を下げやすくなります。
ただ、SUUMOにたくさん載せている会社にもメリットはある
ここが今回一番伝えたいところです。
ポータルサイトへ掲載するためには、たくさんの物件を見ることになります。
写真を撮りに行く。
周辺を見る。
間取りを見る。
新築情報を追う。
家賃を見る。
設備を見る。
募集条件を見る。
毎日のようにこれを繰り返します。
すると、
「このエリアなら今この物件がいい」
「この家賃なら、こっちの新築も狙える」
「写真では普通だけど、この物件は実際に見るといい」
といった情報が蓄積されていきます。
広告費は単なる宣伝費ではありません。
物件情報に触れ続けるためのコストという側面もあります。
SNSだけで集客する会社が悪いわけではない
ここも誤解してほしくありません。
SNSだけで集客している不動産会社にも、良い会社はあります。
オンラインだけで完結したい人には便利です。
現地集合したい。
店舗へ行きたくない。
自分で物件を決めている。
「この部屋を契約したいだけ」
という方なら、サービスをシンプルにして料金を抑えている会社との相性が良いこともあります。
だから、
安い不動産屋=悪い
という話ではありません。
「部屋を借りるだけ」なら価格で選ぶのもアリ
すでに借りたい物件が完全に決まっている。
自分で管理会社も調べた。
周辺環境も知っている。
初期費用も理解している。
内覧も必要ない。
あとは契約手続きをお願いするだけ。
そんな方なら、
仲介手数料を比較して一番安い会社を選ぶ
という考え方もあります。
サービスをほとんど必要としていないからです。
迷っている人ほど「安さ」だけで選ばないでほしい
反対に、
どのエリアがいいか分からない。
1Kと1LDKで迷っている。
新築と築浅で迷っている。
何件か見ても決められない。
管理会社も気になる。
初めての一人暮らし。
こういう方は、
数千円、数万円の仲介手数料の差より、誰に部屋探しを任せるかのほうが大切になることがあります。
なぜなら、営業マンの提案によって選ぶ物件そのものが変わるからです。
仲介手数料1万円の差より、家賃5,000円の差のほうが大きい
たとえば、
Aの不動産屋は仲介手数料が1万円安い。
ただ、提案された部屋の家賃が75,000円。
Bの不動産屋では、
「こちらなら条件はほとんど変わらず70,000円ですよ」
と提案された。
家賃差は月5,000円。
2年間なら、
5,000円×24ヶ月=12万円。
仲介手数料を1万円安くするより、結果的にはこちらのほうが大きな差になります。
だから、
入口の仲介手数料だけではなく、お部屋探し全体で考えてほしい。
と思っています。
良い営業マンは「高い部屋」を売る人ではありません
不動産営業というと、
高い物件を勧められそう。
申し込みを急かされそう。
そんなイメージがあるかもしれません。
ただ、本当に良い営業マンは、
「その条件なら家賃を上げなくてもありますよ」
「そこはこだわらなくてもいいと思います」
「この物件はきれいですが、管理会社が少し気になります」
「こちらのほうが生活しやすいと思います」
と、必要なら止めてくれます。
良い営業マンを選ぶことで、結果的にお金を使わずに済むこともあります。
店舗にお金をかける理由もあります
店舗を豪華にすれば良い不動産屋になるわけではありません。
ただ、
駅から行きやすい。
入りやすい。
清潔。
きれい。
落ち着いて相談できる。
家族や恋人と一緒に行きやすい。
こうした環境を作るにも費用がかかります。
お客様がお部屋を探す時間そのものを気持ちよく過ごせるようにする。
これもサービスの一つだと思っています。
「安い理由」と「高い理由」の両方を見る
これは不動産屋だけの話ではありません。
ホテルでも、
飲食店でも、
美容院でも、
洋服でも、
車でも同じです。
価格には理由があります。
広告を減らす。
店舗コストを下げる。
人を減らす。
サービスをシンプルにする。
そうすれば安くできます。
反対に、
立地にお金をかける。
人にお金をかける。
広告にお金をかける。
店舗にお金をかける。
サービスにお金をかける。
そういう会社もあります。
どちらが正解ではなく、自分が何を求めているかです。
仲介手数料だけで不動産屋を比較するのはもったいない
お部屋探しで最終的に手に入れるものは、
「安い仲介手数料」
ではありません。
これから生活する部屋です。
毎日帰る場所です。
1年、2年、場合によってはもっと長く住みます。
だから、
仲介手数料。
店舗。
口コミ。
掲載物件。
写真。
レスポンス。
営業マン。
提案力。
説明。
管理会社についての知識。
全部を見て、
「ここなら任せられそう」
と思える不動産屋を選んでほしいと思います。
結論|激安には理由がある。高ければ良いわけでもない
仲介手数料が安い会社が悪いわけではありません。
実店舗を持たない。
駅前に出店しない。
ポータルサイトへの広告費を抑える。
SNSを中心に集客する。
少人数で運営する。
こうした経営によってコストを下げ、その分を料金に反映する。
合理的な方法です。
だからこそ、
「安い!」で終わらず、「なぜ安くできるの?」まで見てほしい。
そして、
自分で物件を選べるから、とにかく安く契約したい。
それなら価格重視の会社も合っています。
反対に、
良い物件を提案してほしい。
何件か比較したい。
プロに背中を押してほしい。
管理会社についても教えてほしい。
初めてだからきちんと説明してほしい。
そんな方なら、
仲介手数料だけで不動産屋を決めないほうがいいと思います。
Nタウン不動産では、広告や物件撮影にも費用と時間を使い、実際にたくさんの物件を見ています。
お客様が来店してくださる店舗の環境も大切にしています。
それは、
安く契約してもらうことだけではなく、良いお部屋を見つけてもらうことに価値がある
と考えているからです。
不動産屋選びも物件選びと同じです。
値段だけではなく、
「何にお金をかけている会社なのか」
まで見て選んでみてください。
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